「9章 電子メールのしくみ」の演習問題の解答例
演習問題(1)の解答例
メーラーによってヘッダの表示をする方法は異なります。
たとえば、Netscape Messengerでは、メニューバーの[表示]の[ヘッダ]の[すべて]を選択すると、すべてのヘッダ内容を表示するようになります。
また、Outlook Expressでは、ヘッダ情報を表示させたいメールを、メール一覧上でマウスの右ボタンでクリックし、表示されるポップアップメニューの[プロパティ]を選択します。表示されるダイアログの[詳細]タブをクリックします。
演習問題(2)の解答例
- 配達経路はReceivedフィールドを下から順にみていくとわかります。
174ページ(2)にその例が示されています。インターネット上で繋がっているコンピュータ間をリレーしてメールが送られる記録が、コンピュータを経由する度にReceivedに設定されます。 - 相手がメールを送るのに使ったメーラーの情報をヘッダに付加するかどうかは、メーラーによって異なります。X-Mailer、あるいはUser-Agentといった名前のフィールドにがメーラーに関する情報が示されます。いくつかの例を示します。
X-Mailer: Mew version 3.3 on Emacs 20.7 / Mule 4.1
X-Mailer: Macintosh Eudora Version 4.3.2-J
X-Mailer: Active! mail 2003[HPUX/HP]
X-Mailer: AL-Mail32 Version 1.12
X-Mailer: Microsoft Outlook Express 6.00.2800.1158
User-Agent: Microsoft-Entourage/10.1.5.030814.0
User-Agent: EMH/1.14.1 ....一部省略.... Emacs/21.2 (sparc-sun-solaris2.8) - MIMEに対応したメーラーでは(ほとんどのメーラーが対応しています)、メール本文の形式をContent-Typeフィールドに付加して送ってくれます。
演習問題(3)の解答例
情報処理振興事業協会(IPA)のWebページ(http://www.ipa.go.jp)では、コンピュータウィルスの種類や被害の状況などの情報を公開しています。メール機能を悪用する主なウイルスは一覧として、その症状や予防策が紹介されています。
メール機能を悪用するウィルスは、添付ファイルを介して感染を拡げます。このウイルスが添付されたメールを受け取ると、特定のメーラー(多くの場合はOutlook Express)ではプレビューしただけでも感染するものもあります。
ウィルスの中には、メーラーのアドレス帳や感染したコンピュータ内のhtmlファイルなどからアドレスを収集し、ウイルスメールを送信して、被害を拡げます。