2003年12月号掲載 よしだともこのルート訪問記第86回 どんなコンピュータでも対応できる万全の故障機器修復体制
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木谷公哉(きたに きみや)さん 京都大学 東南アジア研究センター 資料部 情報処理室 助手 |
奥西久美(おくにし くみ)さん 京都大学 東南アジア研究センター 資料部 情報処理室 職員 |
京都大学 東南アジア研究センターとは 東南アジアおよびその周辺諸国の総合的研究を目的に、1965年に京大内の組織として官制化された。現在は、地域相関動態、人間生態相関、社会文化相関、社会政治相関という4研究部門、3客員研究部門からなる研究部、資料部、および事務部からなる。さらに、タイのバンコクとインドネシアのジャカルタに連絡事務所を設置している。資料部 情報処理室は、ネットワーク設計・管理・運営、コンピュータトラブルの対処のほか、情報処理関連プロジェクトに参画し、支援している。また、さまざまなサービス展開やコンサルタント業務を含む技術支援の研究も行っている。 http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/ |
基本的にユーザーはサーバーにログインできない | ユーザーのパスワードを盗まれてもサーバーにはログインできない |
アンチウイルスソフトウェアの導入の推進 | アジア・アフリカ地域に出張することが多いため感染の危険率が高く、ほぼすべてのユーザーが導入している。実際過去には感染した方が多かったため、教職員のコンピュータウイルスに対する危険認識度が高いことも特徴 |
アンチウイルスゲートウェイサーバーの導入 | Norton Antivirus for SMTP Gatewayを導入。これだけでは未知のウイルスを防御できないため、メールサーバーでさまざまなコンテンツフィルタリングを実施している。さらに後述のファイアウォールによってメールサーバー以外ではSMTPポートも利用できないようにすることで、必ずこのゲートウェイサーバーを通過するようにしている |
ファイアウォールによる経路制御 | 必要のないポートやIPに対して通信を許可しないポリシーになっている。そのため、たとえば、一部のWebサイトでは80番ポート以外を利用するケースがあり、これが閲覧できないなどのトラブルもある。しかしそういったケースはマレであるため、個別対処することにしている。つまり外部からのアクセス制御と同時に内部ネットワークから外部への通信も制限することで、万一内部ネットワーク内のPCが不正侵入された、もしくは不正侵入されたPCを持ち込まれた場合にでも、当センター外ネットワークにできるだけ迷惑をかけないような構成にしている |
図2 HDDキャビネットの様子 |
図3 2002年以降分で、撮影時に保管していたHDD(38個) |
私のUNIX #13 〜木谷公哉さんのUNIX〜●OS環境:Mac OS XMac OS Xは、Darwinという名の下に、FreeBSDとMachの機能を取り入れたオープンソースOSを基盤としている関係上、UNIXとの親和性は抜群でありながらGUIも洗練されています。以前はSlackware、Plamo Linux、Vine Linuxなどを利用してきましたが、仕事で利用するアプリケーションに、Wordやアドビシステムズの製品があったため、WindowsなどのOSと切り替えるか、エミュレートせねばならず非常に面倒でした。Mac OS Xの登場により、その両側面が融合した感を受け、使い出しました。登場当初は周辺機器への対応、速度面において問題がありましたが、10.2になってからは、Sambaの標準搭載によってほかのOSとの親和性がより高まり重宝しています。またX環境もルートレスで利用可能となっていますので、面倒くさがりな私にとっては、ありがたいものとなっています。 http://www.apple.co.jp/macosx/technologies/darwin.html ●シェル:tcsh学生時代の環境がデフォルトでtcshだったため、そのまま使い続けています。●シェルの設定:ほとんどデフォルト手持ちのUNIX環境はプロンプトを少し変更しているぐらいです。
●エディタ:ng学生時代はEmacs、Muleなどを使っていたのですが、当時手持ちの古いPCでは動作が遅かったため、しばしばviなどの軽いエディタを使っていました。ngと出会ってからは、ngを使い続けています(重要なシステムファイルはviを使っていますが)。ngはEmacsライクな仕様で、とにかく動作が軽いことが特徴です。ngはIMEをサポートしていませんが、作業するのはほとんどの場合ターミナル環境上であるため、OS側のIMEを使えばよいということになります。http://tt.sakura.ne.jp/~amura/ng/ ●そのほかのこだわりパッケージ化されたものは容易にアンインストールできますが、ソースからインストールしたものについてはアンインストールしづらいものがあります。このため、ソースからインストールする際には、コンパイル時のprefixを変更して、ディレクトリごと消せるようにするか、インストールしたソフトをパッケージ化しておくようにしています。 |
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