2003年5月号掲載 よしだともこのルート訪問記第79回 抜群のチームワークで中高生の情報教育を推進
今回は、立命館中学校・高等学校注1情報教育部を訪ね、学内のネットワーク環境について、中高生の情報教育ではどのようなことが行われているかについて、そして、インフラを十分に活用するために教員側ではどのような体制作りをされたのかについてお伺いしました。
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文田 明良(ふみた あきよし)さん 立命館中学校・高等学校 情報教育部部長 数学科教諭 |
脇田 俊幸(わきだ としゆき)さん 立命館中学校・高等学校 情報教育部 情報科教諭 |
横山 知果(よこやま ちか)さん 立命館中学校・高等学校 情報教育部 情報助手 |
田村 公一(たむら こういち)さん 1997年から、立命館中学校・高等学校常駐のシステム管理者 ワールドビジネスセンター(WBC)株式会社 ソリューション部 ネットワーク課所属 |
中1:基本操作(起動と終了、ファイル操作、タイピング)、ワープロ、画像処理、Web検索、情報倫理など 中2:プレゼンテーション、表計算、メール、画像処理、情報倫理など 高1:ネットワーク・PCの仕組み、Webページ制作、FTP、プレゼンテーション、アニメーションなど |
中1 数学:π(円周率)を求めるシミュレーション 中2 理科:水質変化をグラフ分析 中3 英語:研修旅行先のニュージーランドのホストファミリーに手紙を書く 高1 政経:MESEコンテストに参加し、ネット上で経営シミュレーション 高2 英語:CD-ROM教材やネット教材を使ってリスニングなど4技能の学習 高3 英語:英作文課題をメールで提出 |
教室名 | 設置されているPC | 備考 |
情報教室1 | ノートPC(Windows 2000)48台 | フリーレイアウトが可能な台形の机を設置。ノートPCを棚に片付けることでバッテリーが充電される。無線LAN環境も整備されている |
情報教室2 |
ノートPC(Windows 2000)48台 デスクトップPC(Windows 2000)3台 | 図書室にあるような大きな机を設置。ビデオ編集や音声教材の学習ができるブースも設置されている |
マルチメディア教室 | デスクトップPC(Windows NT)40台 | 曲線型の机を設置。PCを使わないときは液晶モニターを机の中に格納できる |
LL教室1 | モニター一体型PC(Windows NT)45台 | LL機能に代わるマルチメディア教材サーバーを設置 |
LL教室2 | 省スペースPC(Windows NTとLinuxのデュアルブート)42台 | 音声や映像を使った授業、およびLinuxを使ったUNIX学習が可能 |
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私のUNIX #6 〜横山 知果さんのUNIX〜私がはじめてPCに触れたのは大学1回生のとき、そして日常的にUNIXを使うようになった(というか授業で使うようになった)のは、3回生のときでした。女子大で、しかも文系でUNIXを使っているのは珍しい? と思っていましたが、現在の職場では、Linuxを使った授業があり、一通りの操作サポートをする必要があるので、使っていてよかったと思います。●OS環境:Windows NT、Turbolinux 4.0のデュアルブート(LL2教室の場合)LL2教室にあるPCはWindows NTとTurbolinux 4.0のデュアルブートになっており、授業にあわせて切り替えています。切り替え方法としては、FDからDOSを起動してそこからLOADLINで起動しています。●シェル:bashbashを使用しています。シェルの違いを意識する使い方はしていません。●シェルの設定生徒の設定では、授業の内容が主にプログラミングですので、.bash_profileに、
と書いておくことで、./を入力しなくてもカレントディレクトリのプログラムが実行できるようにしています。 教員用の設定では、授業でモニターの画面をスクリーンに映すとき、フォントが小さくて見にくいことがあります。そのため、.bashrcに
の1行を挿入しておき、bigktermというコマンドで、フォントサイズの表示を大きくしたktermを利用可能にしています。ただし、フォント設定の関係で、\(バックスラッシュ)が\表示になるので、「\」が「\」と同じ文字コードであることをあらかじめ先生や生徒に教えておく必要があります。 ●エディタ:MuleMuleを使っています。簡単なCのプログラムを書くときに、用意したひな型を挿入することが多いです。 |
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