[前回記事] [トップ] [次回記事]

2003年5月号掲載 よしだともこのルート訪問記

第79回 抜群のチームワークで中高生の情報教育を推進
〜立命館中学校・高等学校 情報教育部〜

今回は、立命館中学校・高等学校注1情報教育部を訪ね、学内のネットワーク環境について、中高生の情報教育ではどのようなことが行われているかについて、そして、インフラを十分に活用するために教員側ではどのような体制作りをされたのかについてお伺いしました。

文田 明良(ふみた あきよし)さん
立命館中学校・高等学校 情報教育部部長 数学科教諭
脇田 俊幸(わきだ としゆき)さん
立命館中学校・高等学校 情報教育部 情報科教諭
横山 知果(よこやま ちか)さん
立命館中学校・高等学校 情報教育部 情報助手
田村 公一(たむら こういち)さん
1997年から、立命館中学校・高等学校常駐のシステム管理者
ワールドビジネスセンター(WBC)株式会社 ソリューション部 ネットワーク課所属
※所属部署・肩書は取材当時(2003年3月)のものです。

■授業中の一斉利用を考慮したネットワークの構築

よしだ(以下、Y):ごぶさたしています。このたびは、お忙しい中、取材に応じていただきありがとうございます。まず、情報教育部部長の文田さんと、システム管理者として常駐されている田村さんから、学内のネットワークを説明していただけますか。

文田さん(以下、F):本校では、メールやWebなどのインターネットサービスは、UNIXサーバー(SunのEnterpriseUltraにSolaris 2.6を入れたもの)で行っており、ファイル共有、周辺機器共有、個人ホームディレクトリ利用などのサービスは、Windows NTサーバーで行っています。

田村さん(以下、T):現在、学校全体のネットワーク構成は図1のようになっています。NTサーバーを6台立ち上げており、NTのPDC(Primary Domain Controller)でユーザー認証と個人ホームディレクトリの確保を行っています。この場合、サーバーへの通信がボトルネックになりやすいので、ネットワークインタフェースにはギガビットイーサネットを直結しています。
 そして、3台のBDC(Backup Domain Controller)を5つの情報関連教室のファイルサーバーとして配置し、サービスの負荷を分散しています。このサーバーはコーポレート管理注2も行っています。このほか、VODサーバー(ビデオコンテンツのファイルサーバー)と、生徒用Webサーバー注3を各1台配置しています。

F:インターネットへの接続回線は、ISP経由の専用回線(昼間1.5Mbps、夜間128Kbpsのスクールパック)と、立命館大学(SINET)経由の専用回線(128Kbps)の2系統を利用しています。切り分けとしては、Web検索用はISP回線を利用し、そのほかのサービスは大学経由としています。いずれの回線も、ファイアウォールを設けることでセキュリティを確保しています。

Y:Web検索用にISP回線を利用しているのは、スピード面を考慮したからですか。

F:そうです。授業で100台ものPCが一斉にインターネットを利用すると想定すれば、専用線で1.5Mbps程度の回線スピードを確保する必要があったからです。

T:校内LANは、幹線は1000Mbps、支線は100Mbpsというネットワークを実現しており、不要なプロトコルがセグメントを越えないようにルーティングしています。
 生徒のメール環境に関していうと、デフォルトでは学内のみ発信が可能で、学外への送信は、別途申請が必要です。教員にはUNIXサーバー上の個人ディレクトリの利用も許可していますが、TelnetではなくSSHを使うことにしています。Webサーバーは、学内用と学外用の2つを独立して設置しており、特定のマシンで、かつ特定の管理者だけがコンテンツをアップロードできます。

Y:教職員用のネットワークと生徒用のネットワークは区別されているのですね。

F:はい。教職員用のネットワークと生徒用のネットワークはスイッチで切り分けています。さらに、生徒も教職員もPCを使う際には認証が必要となっています。また、教職員用のサーバーとして、行事写真や教材などを共有化するための教職員サーバーと、掲示板や教室予約などをWebベースで行うためのシステムが動作するスタッフサーバーを古いUNIXマシンで構築しています。

■工夫して設計されている情報関連教室

F:学内には、授業でパソコンが使える情報関連教室が5つあります(表1)。また、図書室前のオープンスペースには、7台のモニター一体型PCが常に利用可能な状態で設置されています。情報関連教室は、生徒に開放できる時間が限られているため、課外活動などの作業にはこちらをよく利用しているようです。

Y:3年前に「Linuxが使える教室を作った」とおっしゃっていたのが、LL教室2ですね。

脇田さん(以下、W):はい。高校3年生の理系選択者が受講する「理系情報」という授業用のLinux環境として、教室内にLinuxサーバー(Turbolinux 6.0 Server)を置き、教室内限定のLinuxネットワークを構築しています。この教室にある42台のPCは、Turbolinux 4.0 WorkstationとWindows NTのデュアルブートとなっており、それぞれのOSでアカウントを発行しています。

Y:生徒用PCクライアントのWindows環境はどのようになっているのですか。

F:NTサーバーを利用して、起動時のユーザー認証、ユーザーグループでアクセス権が異なる共有フォルダの用意などを行っています。共有フォルダに関しては、生徒が読み取りだけ可能な「教材フォルダ」、書き込みだけが可能な「提出フォルダ」、両方が可能な「交換フォルダ」を設け、起動時にそれぞれのアイコンがデスクトップ上に現れるようになっています。また、NTサーバーに各ユーザーの個人ディレクトリを割り当てており、ログオンしたユーザーだけが作業できるフォルダ(ホーム)が「マイコンピュータ」に表示されます。
 本校独自の仕様として、利用できるプログラムを制限している(Cドライブ、ネットワークコンピュータ、コントロールパネルなどの不可視化)ほか、デスクトップ環境やInternet Explorerなどの設定変更を制限しています。

T:教室内LANについて、管理面から補足しておくと、本校では、ネットワーク経由で各種設定が行えるほか、教室内のPCを一斉にON/OFFできます。また、Norton Ghostを導入しており、各端末のHDDの内容をネットワーク経由で復旧できます。

F:また、2002年度に文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールに指定されたこともあり、立命館大学のびわこ・くさつキャンパスに立命館中学校・高等学校の校舎を建て、2003年度から最先端科学入門など大学教授の講義を受けるプログラムが開始注4されます。この新しい校舎には、情報ネットワーク基盤や遠隔授業システムに加えて、現在本校で利用しているものと同様にWindowsとLinuxの両方が使える実習環境を作っています。

図1 立命館中学校・高等学校 ネットワーク構成図(2003年3月当時)
立命館中学校・高等学校ネットワーク構成図

■情報の授業内容と一般教科での情報活用の連携

 取材時、よしだは情報関連教室で行われていた授業を見学しました。高1の「情報」の授業は立命館中学校からの内部進学者と、高校から立命館に入学した生徒とで、異なる内容の授業を異なる教室で受けていました。内部進学者のクラスでは、高2の3月に実施される修学旅行先注5の企画書(プレゼン資料やパンフレットなど)を作成する実習を行っていました。また、高校から入学した生徒のクラスでは、アニメーション画像を含むWebページ作成の実習が行われていました。
 高2の「国語表現」では、それまでの授業でまとめてきた論文を各自ワープロで清書、校正して提出するという授業が行われていました。

Y:立命館中学校・高等学校では、「情報」という教科の内容が充実注6しているだけでなく、一般の教科でも、コンピュータが大いに利用されていますね。

F:情報の授業が実施されるのは、中1、中2、高1で、それぞれの授業で身につける主なスキルは、およそ次のとおりです。

中1:基本操作(起動と終了、ファイル操作、タイピング)、ワープロ、画像処理、Web検索、情報倫理など

中2:プレゼンテーション、表計算、メール、画像処理、情報倫理など

高1:ネットワーク・PCの仕組み、Webページ制作、FTP、プレゼンテーション、アニメーションなど

 情報の授業は、先生と情報助手注7とのチームティーチング(2人で授業を実施すること)となっています。学校には情報助手が3名いて、すべての情報の授業をサポートしています。一般の教科で、情報関連教室を使って実施される授業としては、たとえば次のようなものがあります。

中1 数学:π(円周率)を求めるシミュレーション

中2 理科:水質変化をグラフ分析

中3 英語:研修旅行先のニュージーランドのホストファミリーに手紙を書く

高1 政経:MESEコンテストに参加し、ネット上で経営シミュレーション

高2 英語:CD-ROM教材やネット教材を使ってリスニングなど4技能の学習

高3 英語:英作文課題をメールで提出

 これらの授業も、依頼があれば情報助手がサポートします。

Y:なるほど。情報の授業で、基本的なスキルをしっかり身につけているから、各教科でのPC利用がスムーズに行えるわけですね。また、各教科の先生方からすれば、いつでも助けてもらえる情報助手の存在は大きいと思います。チームティーチングであれば、PCの調子が悪くなるなどの突発事故で授業を中断せずにすみますしね。また、学内に常駐のシステム管理者がいて、常に各情報関連教室のPCがよい状態になっているのも、各教科の先生方が安心できる理由になっていますね。

F:学内は広いですが、システム管理者の田村さんや、情報助手の3名が飛んでいって先生や生徒をサポートしてくれます。サポートに関しては、迅速な対応が求められるので、フットワークの軽さが重要です。

表1 情報関連教室(2003年3月当時)
教室名 設置されているPC 備考
情報教室1 ノートPC(Windows 2000)48台 フリーレイアウトが可能な台形の机を設置。ノートPCを棚に片付けることでバッテリーが充電される。無線LAN環境も整備されている
情報教室2 ノートPC(Windows 2000)48台
デスクトップPC(Windows 2000)3台
図書室にあるような大きな机を設置。ビデオ編集や音声教材の学習ができるブースも設置されている
マルチメディア教室 デスクトップPC(Windows NT)40台 曲線型の机を設置。PCを使わないときは液晶モニターを机の中に格納できる
LL教室1 モニター一体型PC(Windows NT)45台 LL機能に代わるマルチメディア教材サーバーを設置
LL教室2 省スペースPC(Windows NTとLinuxのデュアルブート)42台 音声や映像を使った授業、およびLinuxを使ったUNIX学習が可能

■何事も1人に集中させないポリシーでの運用

Y:ところで、情報助手の横山さんが一番好きな仕事は何ですか。

横山知果さん(以下、C):生徒に操作を説明することでしょうか。少し説明しただけで、それ以上のことをどんどんやってくれるのを見るとうれしいです。それと、生徒の創造力や発想力の豊かさには毎回驚きます。

Y:タッチタイピングやワープロの習得が中1のカリキュラムに入っているということは、ファイルの保存、とくにファイルを保存する場所(ディレクトリ)の概念なども、そのときにマスターするんですね。

C:タイピングはゲーム感覚ですぐに覚えますが、ファイルの保存関係は、何度か同じことを聞かれますね。

Y:それなら、大学生と同じですね(笑)。より若い分、より理解もスムーズなのかなーと、ふと思って。

C:あと、多くの情報機器を使えることも楽しいです。学校には音響や映像の設備も整っていて、これらの操作方法も覚えておく必要があるんですが、普段使えないものを使えるってすごく幸せかも。それと、行事があるとき、情報助手は取材を行ってWebページを作成していますが、それを見て生徒が感想をいってくれると作ったかいがあったなあと思います。

Y:そうそう。脇田さん、3年前にスタートしたという、理系の高3対象のLinuxを使った「理系情報」について教えてください。

W:私が情報助手さんとのチームティーチングで教えてきましたが、ここで教えるのは、UNIXの基本的なコマンド(ls、cdなど)のほか、エディタ(Mule)による文書作成などですね。プログラミング演習としては、C言語によるプログラミング、コンパイル、プログラム設計(演習)、シミュレーションと解析が主な内容です。
 この授業では、CUIに最後までなじめない生徒もいたようでしたので、UNIXの昔のやり方にこだわりすぎたかなぁという反省点もあります。ただ、プログラムの実行結果をGnuplotを使ってグラフにする授業は非常に好評でした。課題の1つは、Linux Japan誌の「C言語でGnuplotを呼ぶ」という記事注8を参考にしました。

F:高3を対象にした授業で、情報関連教室を使うものには、私が担当している「数学ゼミナール」もあります。こちらは数学の授業として、十進BASICとMathematicaを利用して、試行錯誤による発見的な学習と数学解析を行っています。プログラミングの勉強もありますが、数学を学習するのにコンピュータをツールとして利用するというスタンスですので、生徒には「コンピュータを勉強するのではなくて、数学を勉強するつもりで選択しなさい」といっています。

Y:2003年4月から高校で情報の授業が必修になりますね。すでに実施してこられた立場として、成功の秘訣などがあれば……。

F:情報の授業は、単独で存在する教科ではなく、ほかの教科との連携が必要です。とくに情報倫理は、ほかの教科の先生との共通認識が必要となります。さらに、課外活動も上手に利用するなどして、情報の授業内だけで完結させないことが大事だと思います。また、情報の授業の担当者を複数置くことで、教材の種類や質を向上させることも追求したいです。
 注意点としては、スキルの評価ではなく、作品のコンテンツやプレゼンの表現力などオリジナリティの部分で評価するように心がけることと、指導においては、既存の教科書だけでは成立しないので、独自の教材やテキストを用意する必要があると考えています。
 ちなみに、私が考える情報の担当者に適した資質とは、次のようなものではないかと思います。

  • 発想が豊かで柔軟性を持った人
  • 新しい教材などの作成に時間を捧げる覚悟のある人
  • 教科や学校の壁を低くするという意味で、いろんな人とのつながりを求める人

 ただ、担当者だからといってすべてのことを1人に集中させないことが最も大切なことです。

Y:その意味で、情報教育部がチームとして機能しているこの学校の環境は理想的ですね。ところで、情報教育部員が顔をあわせて打ち合わせをする時間は、どのくらいの頻度で持っているんですか。

F:毎週1回、授業の空き時間の45分間です。

Y:情報教育部のスタッフ全員が空いている時間があったんですか。

F:時間割を組むときに、その中に会議時間を確保してもらっているんですよ。

■管理運用体制ができるまでの道程……

Y:「何事においても1人に集中させないことが大切」だと分かっていても、賛同者がおらず、孤軍奮闘しないと仕方がないというケースが周りにあふれている中、この学校で理想的な連携体制が生まれていることに興味を持ちました。体制作りに関して詳しく教えてください。

F:1994年に、教員会議で議論を重ねた結果、全教員の合意のもとで「情報教育の推進」を教育目標に掲げたのが鍵になっています。
 単純に機器を導入したのでは、一部の教職員に負担が集中するのは明白でしたので、協力の約束がなければ誰も引き受けないよという話をして、皆さんに納得してもらいました。また、最初に立ち上げた情報推進委員会では、各教科(8教科)から1人ずつ、その教科のカリキュラムのことを一番よく知っている教員に集まってもらい、情報活用能力を各教科の取り組みを通してどのように身につけさせるかという観点から検討を重ねました。そしてこの年度末には、コンピュータ教室を整備しました。
 その後も、教科や課外活動での実験的な取り組みを行うよう呼びかけたり、学校のWebページを開設したりするなど積極的な活動を続け、1996年度には、コンピュータ教室を増設し、教職員室を含めた校内ネットワークを整備するとともに、人的整備も図りました。
 そして、1997年度からは、情報推進委員会を情報教育部という名称に改め、学校の分掌としての位置付けを得ました。情報カリキュラムのコーディネートをはじめ、情報関連教室やネットワークのメンテナンス、Webページの作成更新、視聴覚関係の管理などを担う部署として活動しています。情報教育部員注9は、日常の生徒や教員のサポートを行うほか、利用規程を整備して、生徒や教員の情報倫理意識の向上にも努めています。
 情報基盤整備を有意なものにするには、教職員全体がコンピュータを活用できるかどうかが重要です。ですから、教職員の意識改革のほか、日常業務の合理化(メールやMLによる連絡、教材や資料の共有化)などを図ることは非常に重要です。そのため情報教育部は、職員室へのコンピュータの設置や教員個人へのコンピュータ貸与注10にかかわる支援などにも注力しています。
 教育の情報化を進めるために、次のようないくつかの役割を担う組織があれば理想的だと考えます。

  • 情報を担当する教科としての組織
  • メンテやユーザー支援など日常的な実務を果たす分掌
  • 財政を含む情報基盤構築などにかかわる委員会
  • システムの管理運用上における責任体制
  • カリキュラム展開を探るプロジェクトチーム

 管理運用体制が確立されていないと、作業の負担が個人に集中するばかりか、業務の大変さを理解してもらえないストレスで参ってしまう可能性がありますからね。

Y:なるほど。まず学校全体の理解を得て、組織として動いてこられたのが勝因ですね。また、情報教育部のスタッフの皆さんが、とても仲がよいことに感心しました。

F:チームティーチングでは、先生どうしの仲がよくないと授業が成立しませんからね。仲がよくなるのは、各自がいつも一生懸命に働いているからだと思います。恵まれた環境だと感謝しています。

Y:参考になる話をありがとうございました。

参考文献

文田明良 著「日本私学教育研究所委託研究員としての研究紀要:コンピュータ、ネットワークを活用した教育方法の研究 情報活用教育の立ち上げ期のknow-how」
http://www.ritsumei.ac.jp/fkc/~fumita/joho/index-j.htmlで公開中

生徒より先生の方が手がかかる?
注1 立命館中学校・高等学校
立命館学園は、1900年に設立された京都法政学校を祖としている。1905年に京都法政大学(後の立命館大学)の附属校として清和普通学校が設立され、これが立命館中学校となり、戦後の学制改革で立命館中学校・高等学校となった。1988年には、それまでの男子校から男女共学制となり、場所を現在の深草学舎(京都市伏見区深草)に移転した。詳細については次のURLで参照できる。
http://www.ritsumei.ac.jp/fkc/
ちなみに、立命館高等学校から立命館大学への進学率は95%程度だそうだ。
なお、立命館中学校・高等学校へは、ルート訪問記第25回でも訪問している(http://www.tomo.gr.jp/root/9702.htmlで過去記事公開中)。

注2 コーポレート管理
インターネット上にあるアップデートデータをサーバーに取得させ、すべての端末はそのサーバーのデータを読むことでネットワーク負荷を軽減したり、端末の作業を省略化したりするシステムのこと。

注3 生徒用Webサーバー
このWebサーバーでは、高校生徒会が独自にWebページを作成、更新しており、文化祭の活動記録を掲載するなど、生徒活動の活性化に役立っている。

注4 大学教授の講義を受けるプログラムが開始
2003年度は週に2日、高2が67名、高3が13名そこで授業を受ける。

注5 修学旅行先
立命館高等学校の修学旅行は、その行き先を生徒の企画によって決めるそうだ。ちなみに、立命館中学校の修学旅行は、ニュージーランドへの研修旅行で、全員ホームステイだそうだ。

注6 「情報」という教科の内容が充実
2002年度、夏休みと土曜日を使って、計45時間の「初級シスアドチャレンジ講座」を実施したところ、中学生・高校生合計112名の希望者が集まり、そのうち、初級シスアドの検定試験を受けた生徒は54名、合格した生徒は9名だったそうだ。

注7 情報助手
情報助手は、「情報」の授業のサポート以外に、PCのメンテナンス、学校のWeb制作、情報以外の授業でコンピュータを使う授業のサポート、情報関連教室開放時の生徒対応、視聴覚機器利用のサポートや共同利用機器の貸し借りの対応などを行う。2002年度の情報助手は、横山知果さん、中西緑さん、桑名順子さんの3名。そのうちの横山知果さんが、京都ノートルダム女子大学出身で、よしだが「情報処理」を教えたことがあったことから、今回の取材が実現した。

注8 「C言語でGnuplotを呼ぶ」という記事
松田七美男さんによって、Linux Japan 2002年5月号に掲載された記事。C言語のプログラムのソース中に、Gnuplotの起動命令を含めることで、プログラム実行時にグラフィカルな画面がでてくるというもの。1996年にLinux雑誌第1号として登場したLinux Japan誌は、2002年7月号で休刊となった。

注9 情報教育部員
2002年度の情報教育部員は、数学科の文田明良さんを部長に、同じく数学科の酒井淳平さん、情報科のv脇田俊幸さん、田原貴之さん、理科の三箇山徹さん、鍵山千尋さん、技術科の上村幸弘さん、英語科の齋木まゆみさん、システム管理者の田村公一さん、情報助手の横山知果さん、中西緑さん、桑名順子さんの12名。

注10 教員個人へのコンピュータ貸与
立命館中学校・高等学校では、1996年度に教員全員へのノートパソコン貸与を実施している。2001年度にリプレースを行い、現在2期目のパソコンを活用中。

私のUNIX #6 〜横山 知果さんのUNIX〜

 私がはじめてPCに触れたのは大学1回生のとき、そして日常的にUNIXを使うようになった(というか授業で使うようになった)のは、3回生のときでした。女子大で、しかも文系でUNIXを使っているのは珍しい? と思っていましたが、現在の職場では、Linuxを使った授業があり、一通りの操作サポートをする必要があるので、使っていてよかったと思います。

●OS環境:Windows NT、Turbolinux 4.0のデュアルブート(LL2教室の場合)

 LL2教室にあるPCはWindows NTとTurbolinux 4.0のデュアルブートになっており、授業にあわせて切り替えています。切り替え方法としては、FDからDOSを起動してそこからLOADLINで起動しています。

●シェル:bash

 bashを使用しています。シェルの違いを意識する使い方はしていません。

●シェルの設定

 生徒の設定では、授業の内容が主にプログラミングですので、.bash_profileに、

PATH=$PATH:$HOME

と書いておくことで、./を入力しなくてもカレントディレクトリのプログラムが実行できるようにしています。
 教員用の設定では、授業でモニターの画面をスクリーンに映すとき、フォントが小さくて見にくいことがあります。そのため、.bashrcに

alias bigkterm='kterm -fn rk24 -fk kanji 24 &'

の1行を挿入しておき、bigktermというコマンドで、フォントサイズの表示を大きくしたktermを利用可能にしています。ただし、フォント設定の関係で、\(バックスラッシュ)が\表示になるので、「\」が「\」と同じ文字コードであることをあらかじめ先生や生徒に教えておく必要があります。

●エディタ:Mule

 Muleを使っています。簡単なCのプログラムを書くときに、用意したひな型を挿入することが多いです。

[前回記事] [トップ] [次回記事]

Last modified: Mon May 21 13:47:42 JST 2007 by Tomoko Yoshida