=====
Last update:1999.8.30
=====

書籍版『よしだともこのルート訪問記』の発行概要


=====
0. 概要と担当者の連絡先
=====

書名:

『よしだともこのルート訪問記書籍版
 〜日本のオープンソース時代を築いてきた人たち〜』

吉田智子 編著、大山正弥 絵

発行:ソフトバンク パブリッシング  
発行予定日:1999年9月下旬
サイズは、B5変形、付録CD-ROM、シール 付き
ページ数は、約 350ページ
編集担当は、ソフトバンクの渡邊さん

編集担当者:渡邊淳子(Watanabe Junko)さん
	ソフトバンク パブリッシング(株) 第1書籍編集部
	中央区日本橋箱崎町24-1 (〒103-8501)
	E-mail:watabou@softbank.co.jp
	Tel:03-5642-8332/Fax:03-5642-7605

=====
1. 書籍化の方針について
=====

・書籍の方には、過去の取材記事をそのまま並べるのではなく、再構成した順
序で、書き下しと過去の取材記事からの「抜粋(全文ではなく、ポイントとな
る部分の抜粋)」を交えていく。過去記事の「抜粋」については、記述内容が
古いところは、原文に対して「注」をつけて、可能な限り、「現在は、こうなっ
ている」と書き添える。

・一方、付録CD-ROM には、過去の記事を、as it is で古い順に並べていく。
過去の記事は、基本的に as it is だが、明らかに記述間違いは直す。この記
事が、「○年当時の話であること」は記述するが、「現在は、こうなっている」
という注釈がもらえる場合は、それを注釈として、積極的に添える。

・付録CD-ROM には、イラスト、ネットワーク図、画面イメージなど、可能な
限りすべて含む。本文は、txt形式と html形式(リンクへのジャンプ可) の両
方を用意する。
     
・過去の取材記事には、書籍の中に「抜粋」を掲載するものと、掲載しないも
のの両方がある。「なぜ、この記事から抜粋されて、この記事からは抜粋され
てないの? という」疑問の生まれるケースもありえると思う…。「抜粋」のポ
イントとしては、UNIX とかネットワークなどの技術的な話よりも、UNIX 文化
やエピソード面を優先したつもり。

・「インターネットの教育利用(特に小中高校、大学の一般教育)」というテー
マでの話題の記事を、あえて、抜粋しなかったのには理由があって、来年にも、
書籍版のルート訪問記の第二弾が実現したときのメインテーマを、「教育」に
設定しようと思っているので、残してある。

・本の最後には、これまでの取材先の記事の概要紹介を掲載する。そして、そ
の記事の概要とキーワードを列挙。それで興味を持った読者が、付録CD-ROM 
から、順番に読むことになる。

・「抜粋」が掲載される記事の取材先のルートさんに、過去の状況がどう変っ
たかを書いた文章を書いていただく。可能な限り。

・新しいイラストを用意する。さらに、ページの角に、パラパラ漫画を含む。
パラパラ漫画のテーマは、「出会う、出会う」。よしだともこが、いろんな人、
動物、物に出会う。パラパラ漫画の、アニメーションgif 版を、付録CD-ROM 
に含む。
     
・書籍で活字にする原稿(書き下し含む)も、テキストデータを付録CD-ROM に
含む。これは視覚障害者のルート訪問記ファンの方からの希望。

・付録CD-ROM の収録内容に、Namazu のインデックスをつけて、すでに 
Namazu 環境を持っているなら(Plamo Linux あるいは Vine Linuxの標準環境
には最初からインストールされている)、キーワード検索して利用できるよう
な工夫をする。

・付録CD-ROM には、興味深い Real Video や関係ツールを多く集める。


=====
2. 章構成
=====

=====
序章  オープンソースとUNIX文化
=====

  1999年の時点での、オープンソースと UNIX文化の概論を述べる。PC-UNIXの
広まりも。それを、UNIXの世界にいない人にもわかるように紹介した上で、ルー
ト訪問記は、そういう世界にいる人々の紹介と、その人々がやってきたことの
具体的な内容の紹介だよ、という風に本文につなげる。

  「第32話(1997.9月号)東京大学、柳田康幸さん訪問」のUNIX文化の話の部分
や、「第34話(1997.11月号) 宮城県河北町「メディアシップ」訪問の記事の
「サーバーの構築にはUNIXの知識が必要」から、「UNIXを使うことは高嶺の花
だった」あたりを中心に読んでもらい、この世界をもっと具体的に探検してみ
ましょうよ… と、本論に導く。

=====
第1章 今は昔…  UNIXネットワークからインターネットへの時代へ
=====

  1985年はスタンドアロンのUNIXがつながってインターネットを構成していっ
  た時代。
  時代の流れを越えて変ったこと、そのまま通用することにこだわってみる。

1.1  オムロン(株)訪問 (1995.2月号)  	   
1.2  KYSA、孝本達哉さん訪問 (1995.3月号)   
1.3  奈良女子大学、鴨浩靖さん訪問 (1995.5月号)
1.4  DIT、百合啓雅さん訪問 (1995.7月号)    
1.5 「水野」の水野善郎さん訪問 (1995.9月号)  
1.6  京都産業大学、安田豊さん訪問 (1995.8月号) および、
     京都産業大学、坪内伸夫さん訪問 (1999.8月号) 

=====
第2章  システム管理者が作る学校のネットワーク
=====

  学校のネットワークの構築、管理の工夫や苦労を中心にレポートする。

2.1  京都国際文化専門学校、有賀妙子さん訪問 (1996.5月号)
2.2  大阪産業大学、大垣斉さん、中村孝さん訪問 (1996.7月号)
2.3  稚内北星学園短大、金山典世さん訪問 (1996.11月号)
      <1999年の稚内サマースクール参加の金田千恵子さんのレポート>  
2.4  千葉大学総合情報処理センター、戸田洋三さん訪問(1997.6月号)    
2.5  京都大学、馬場肇さん訪問 (1997.10月号)

=====
第3章  ルートへの道、修業物語
=====

   ルートになるための修業中のエピソードが紹介されている記事を集める。

3.1  静岡県立大学、鈴木直義さん、石田卓也さん訪問 (1997.1月号)
3.2  神戸大学発達科学部の訪問 (1997.5月号)
3.3  NetIRD、西村昌明さん訪問 (1997.8月号)
3.4  大阪市立大学、学術情報総合センター、松浦敏雄さん訪問 (1998.3月号)
3.5  奈良女子大学、五十嵐 新女さん訪問 (1998.8月号)
    「South-Ryukyu-Islandの謎」も、ここに掲載。

=====
第4章 多言語環境を作る
=====

   英語と日本語の環境以外の環境を作っている人とその活動に注目する。

4.1  京都産業大学 外国語学部、竹内茂夫さん訪問 (1996.1月号)
4.2  京都大学の人文科学研究所、齋藤希史さん訪問 (1997.4月号)
4.3  (書き下し)古典ギリシャ語環境作りの紹介

=====
第5章  フリーソフトを作って育てる
=====

   フリーソフトを使い込んだり、作って育てるということの具体例にせまる。

5.1  vic を改造して、遠隔診断システムを開発
     和歌山県工業技術センター、井口信和さん訪問(1996.8月号)    
5.2  gn を作り育てる 
     オムロンソフトウェア、山下康成さん訪問 (1996.10月号)
5.3  gogher 誕生の背景にせまる
     ミネソタ大学、Mark P McCahillさん訪問(1998年6月号)
5.4  (書き下ろし)Wnnの歴史
5.5  (書き下ろし)オープンソースのソフトウェアと手作りぬいぐるみ

=====
第6章  PC-UNIXの広まりと今後について
=====

   PC-UNIXの広まりと今後について注目してみる。

6.1  同志社大学工学部、梶原健司さん訪問 (1998.2月号)
6.2  NaCl訪問 (1999年6月号)
6.3  (書き下し)PC-UNIXの世界
     生越昌己さん、浜田直樹さんを私との三者対談
6.4  (書き下し)よしだともこ取材される

=====
第7章  ネットワーク環境を自らで作る
=====

  自らの力でネットワークを作ることの苦労と楽しみ。

7.1  新潟インターネット研究会(1998年10月号)
7.2  リヒトシステムズ訪問、まるたご屋計画について(1998年11月号)
7.3  SOHO環境を作る マウスの菅沼真理さん訪問 (1998年12月号)
7.4  LUKY九州(1999年1月号、2月号)
7.5  LILO(1999年5月号)

=====
<おまけ企画>
=====

(書き下し)よしだとしこのルート訪問記

  よしだとしこ(旧姓 北村 敏子)さんが、以下の取材記事を!!

  WWW日記周辺の、WWW日記専用サーバの管理者、日記更新
  時刻取得エージェントの管理者、「まじかるとこちゃん」の製作者
  に話を聞いて回りました。

=====
<過去記事紹介コーナー>
=====

付録CD-ROMには、過去記事をすべて含むため、これまでの取材先を時系列でコ
ンパクトに紹介。本文に登場したところも含む。

各ルートさんから届いた「近況報告」も掲載する。

=====
<その他の付録CD-ROMの内容紹介ページ>
=====

Real Videoデータを収録する講演、イベントの概要を紹介

 ・Linus京都講演('95.12.4)

 ・新潟でのよしだともこ講演('98.7.11)
   (http://www.nisoc.or.jp/event/980711/) 

 ・Linux Conference'98('98.12.18)の全講演
   (http://iw98.linux.or.jp/)

 ・Eric Raymond 京都講演('99.5.28)
   (http://www.netfort.gr.jp/ESRlecture/Video/) 

=====
「祝」ルート訪問記書籍化、連載5周年への寄せ書き
=====

・ルート訪問友の会の方(山浦さん、大西さん)
・ルート訪問したことのある方(山下さん、寺尾さん)
・ルート訪問記、初代担当さん(長野谷さん)
・ルート訪問記、相談役の大山さん
・よしだともこ

=====
<付録CD-ROM 収録物一覧>
=====

(1) 過去記事すべて収録  

 ・HTML版(イラストすべても含)     
 ・テキストファイル版             

(2) ルート訪問友の会のML収録             

 ・HTML版                         
 ・テキストファイル版             

(3) 各種Real Video収録

 ・Linus京都講演('95.12.4)のReal Videoデータ
 ・新潟でのよしだともこ講演('98.7.11)のReal Videoデータ      
 ・Linux Conference'98('98.12.18)の全講演のReal Videoデータ  
 ・Eric Raymond 京都講演('99.5.28)のReal Videoデータ         

(4) 新潟でのよしだともこ講演のレジメ公開

 ・HTML版                         
 ・テキストファイル版             

(5) 大山さん作成のペラペラ漫画のアニメーションgif版のデータ

 ・テーマ「出会う、出会う」                                  

   ストーリーは、こんな感じ。

   単に歩く→ルートさんに出会う→ペンギンに出会う→デーモン君に出会う
   →タコに出会う→なまずに出会う→たまごに出会う→UFOに出会う→ラスト

(6) 各種ツール類

 ・古典ギリシャ語環境(http://www.etl.go.jp/~ntakahas/npx/cgreek-emacs20/)
   パッケージ一式                                       

 ・Namazu(http://openlab.ring.gr.jp/namazu/)関係のパッケージ一式
                                                        
 ・ハイパー日記システム(http://www.h14m.org/)関係のパッケージ一式

(7) 書籍用の提出データをすべてテキストデータで収録

 ・提出原稿テキストファイル一式

(8) 付録CD-ROM収録のHTMLファイルのNamazu検索用インデックス

 ・KAKASI と Namazu のUNIXへのインストール・設定方法について

 ・過去記事用Namazuインデックスファイル群  

 ・ルート訪問友の会のML用Namazuインデックスファイル群

以上