書籍『インターネット講座』第２版

はじめに

「インターネットなんか知ってるよ。今さら、勉強することなんてない」 と思っている人は、その程度の差こそあれ、多いのではないでしょうか。

インターネット上で使えるさまざまなサービス(機能)は、新 しいコミュニケーション手段であり、情報伝達のためのメディ アです。この本では、そのサービスの中心である電子メール とWebページによるコミュニケーションの技術と作法を具体 的に説明します。従来の方法によるコミュニケーションや 情報伝達のやり方、作法、ノウハウなどは、すでに 子どもの頃から家庭や学校で、あるいは仕事を通じて身につけ てきました。相手が求める情報を的確な形で伝えるための 姿勢や作法には、共通点が多くあります。一方で、 新しい手段であるがゆえに、新しい姿勢や作法が求められま す。

この本では、インターネットで情報交換を始めたいと思う人から、 すでにインターネットが手放せない道具になっている人までが 基礎として知っておくとよいことを説明しています。 基礎を知らずにいるほうが、残念なことだったり、恥ずかしいことだったり、 恐ろしいことだったりすることもあるのです。

また、この本はインターネットを使うためのハードウェアやソフトウェアの 設定方法や、操作方法の解説書ではありません。道具を揃えるのは簡単ですし、 操作を覚えるのもそう難しくありません。より重要なのは、 それを活用する技術や作法を身につけることです。それを知ることは、 インターネットを道具として手に入れたあなたの使命でもあります。

そして、「インターネット」をおおいに勉強、研究、仕事に役立ててください。 「インターネット」を活用することで、あなたのパワーが今よりも、 もっともっと大きくなることを、陰ながらお祈りしています。

この本の刊行にあたり、協力いただいた方々、 編集に多大の努力をしてくださった北大路書房の奥野浩之氏に感謝いたします。 最後に、無関心を装いながらも、応援してくれていただろう著者の夫たちに、 この場を借りてお礼を言いたいと思います。

２版の出版によせて

1999年に発行しました本書は、その内容の新規性や重要性が 認められた結果、 自習書としての利用に加えて、大学や講習会の教科書として 数多く採用されました。そしてこの３年間、順調に刷を重ね、 このたび２版を発行する運びとなりました。発行に際しては、 本書の内容を入念に読み返して、最新の情報に改訂しました。 ひき続き、ご利用いただければ幸甚です。